埼玉県深谷市の野良犬の話です。
ちょうど師走の帰り道、小雪がちらつく寒い中、本当に生まれてまだ一ヵ月しないくらいの犬が国道でトラックに跳ねられ、口から血と泡を出して瀕死の状態で倒れていました。
近くからダンボールの箱を探してきて温め、
2時間くらい
「喉につかえているものを早く出しなさい!」
とその子犬に話続けました。
それを見ていた人達は
「もう埋めてあげなさい」
とか
「話しかけても無駄だよ」
「馬鹿じゃないか」
と、私の事を言いました。
でも私は話しかけ続けました。
すると約2時間後ぐらいに、その子犬は口から血と泡を全て吐きだし、首をあげて私の顔をじっとみていました。
もう大丈夫だ…
獣医の前に手紙と犬を置いて帰りました。
半年くらいして友達から聞いた話ですが、あの子犬は獣医さんが元気に育ててくれているそうです!
いま文章を書きながら少し涙がでてしまいました。
これは余談ですが、子犬を助けてから数週間後、その犬を助けた300mくらい離れた場所で猫を跳ねてしまいました。
そのまま見過ごすのは嫌だったので、友達とユーターンしてその場所に戻り、跳ねてしまった猫をきちんと埋葬しようとしたら・・・何もありませんでした!
確かに猫をひいてしまったはずなのに!
車の下を見てもやはり何もありません。
その時…あの子犬が今度は私を助けてくれたんだと直ぐに思いました。